Google Hangouts Meet のビデオミーティングツール内の優位性、ZOOM、Whereby、Skypeと比較して。

新型コロナウィルスの影響を直接でなく間接的にジワジワ受けている当社ですが、今のところ昨対比でマイナスかどうかといえばそうでもない状況です。少なくとも「持続化給付金」にお世話にはなれません。幅広い業種のクライアント様と取引していると、バブル到来と思われるところもありますが、うちについてはそういった恩恵もありません。概ね横ばい前後です。

そんな今、いろんなところで、リモートワークだ、テレワークだ騒いでいますね。リモートワークに欠かせないツールといえばビデオミーティング、ビデオ会議に使うツールです。例えば、以下のようなものが有名です。

  • ZOOM
  • Skype
  • Whereby(旧 apear.in)
  • Google Hangouts Meet

ZOOMは、今年1月時点で1日1100万に対し、4月には3億人に達したそうです。凄いですよね💦他の1日ユーザー数は見つかりませんでしたが、恐らく現在、圧倒的なビデオ会議ツールの覇者です。

ちなみに当社は、Google Hangouts Meet がメインです。また、Gsuiteの取次店もやっているので、 Google Hangouts Meet 推しです。そんな偏った視点で恐縮ですが、他のビデオ会議ツールと比べた場合の優位性や欠点を紹介したいと思います。

ブラウザで完結する手軽さ

ビデオ会議ツールは大きく分けて、以下二種類があります。

  1. 専用ソフトのダウンロードが必要な場合
  2. PCならほぼ全てがインストール済みのブラウザ(Microsoft EdgeやChrome、Firefox、Safariなど)で問題ない場合
    ※ただし、スマホやタブレットではアプリが必要なのは原則変わらない。

Google Hangouts Meet は「2」になります。「1」に属するのは、ZOOMとSkypeです。Skypeは使った事がある人は多いと思いますし、ZOOMは最近知ったという人も多いと思います。どちらかというと今も昔もマジョリティ(多数派の意味です、すみません横文字使いたかっただけです)なのが「1」になります。

で、ですね。ビデオ会議ツールは、アイデアや意見をやり取りする為に使うので、通話だけでなく画面なども共有しながらできるとメリットが大きいのです。そうなると、PCが良いのです。

そこで、PCの場合、ブラウザは必ずインストールされています。インストールされていない場合はサーバー目的などパーソナルコンピューターと呼ばれる範疇を越えているはずです。

インストールから必要なツールのデメリット

ZOOMやSkypeなどのインストール前提の場合は、初めてビデオ会議する相手に下手すると1時間ぐらいインストールの仕方から使い方をフォローしなくてはならない場合もあります。インストール済みでも、しばらく使っていなかった方も同様に思い出させる為のフォローが必要です。

そういった時のコミュニケーションは、どちらかが不満を持ちやすいのは言うまでもありません。

そうなると初めからブラウザを前提としたビデオミーティングツールは導入時(久しぶりに使う場合も含めて)に生産性が高い設計というのが今のところ感じるところです。

ちなみにWherebyも同じくブラウザさえあればビデオ会議ができます

ユーザー登録やログインの省略

新しいツールの場合、ユーザー登録から必要になります。もし、ビデオ会議しましょうよ、と提案して、相手がアカウントを持っていなければ、ユーザー登録から使い方など全てをフォローしなくてはなりません。

その点で、Googleは元々ユーザー数も多く(2018/10/26:Gmailユーザーが15億人を越える)、安心材料の一つです。

手軽さでGoogle Hangouts Meetより上をいくツールは?

Wherebyです。Wherebyは、ブラウザ利用だけでなく、ユーザーアカウントが無くてもビデオミーティングできるます。ログイン不要である事は大きなメリットです。

そもそもブラウザだけで可能なビデオ会議ツールのパイオニアで、自分も最初に知ったのは5~6年前になります。当時は apear.in という名前でビデオ会議の普及に貢献していたと思います。ただし、残念な事に商標問題でもめた上に負け、昨年にブランドチェンジしたため、コロナの中でビデオミーティング普及に出遅れている感があります。

セキュリティ面

急に始まったビデオ会議の普及により「利用者が爆増「Zoom」を使うと何が危ないのか」などにもあるように、不審者が乱入するなどのセキュリティ面でも心配される状況が続いています。

ZOOMはとりわけユーザー数が急増中の為、目だっています。どんなツールにもセキュリティが100%安全はあり得ませんが、3億人のユーザーともなれば、1%でも脆弱性があれば、300万人といったレベルで影響があります。少しでも安心材料があると良いのは言うまでもありません。

ユーザーログインでブロック

前述の通り、Wherebyは、ログインできなくても参加できるので、手軽さがセキュリティ面で不安が残る要素だと思います。

Wherebyの予防策

Wherebyは入室ロックして、許可前にWebカメラで顔チェックができます。

呼んだ相手だと分かれば入室を許可すれば良い仕組みです。

Google Hangouts Meet は、有料アカウントが開催できる。

Google Hangouts Meetのセキュアな部分は、会議主催がGsuiteユーザーのみができるという点です。もし、素行の悪いユーザーが参加してしまった場合は、アカウント情報も分かるし、主催者が退出させる事もできます。

Gsuiteは有料(つまり決済情報あり)で使うツールなので、もし何かがあった時に足が付くリスクがあります。セキュリティ性は高まります。

Google Hangouts Meet がZOOMやSKYPE,Wherebyに劣る点

ずばり、主催するには有料でなければならない点です。Gsuiteは1アカウント680円/月が必要になります。

Webのツールは、使い慣れる、習慣化によって競争優位性を保ちます。 SkypeもZOOMもWherebyもフリーミアムモデルで、無料から即戦力の機能を使えるので、これに使い慣れるユーザーが増えれば、これは今後、Meetにとって致命的になるかもしれません。内心どのようにマーケットが動くか楽しみでもあります。

それでも Google Hangouts Meet を薦める理由は?

見方を変えると、Gsuite自体を利用していれば無料です。Gsuiteには以下のようなサービスがありますが、一通りリモートワーク、テレワーク環境を作れるツールになります。

  • 独自ドメインでのGmail
  • コンソールでユーザーの増減を簡単に管理
  • Googleドライブによる組織で連携できるクラウドドライブ
  • Googleドキュメントなどのオフィスツール
  • 組織内に限定されたチャットツール
  • 年中無休 24 時間体制のサポート 電話、メール、オンラインで対応

クラウド上のファイル管理は、誰が削除した、変更したといった履歴も残るので、最低限のセキュリティを保つ事が可能です。

もちろん、本格的にリモートワーク、テレワーク化するにはやるべき事はまだまだありますが、即席で行うには、特に小規模事業者が導入するには間違いなく便利です。

そういったトータルサービスとして有料化で、セキュアなビデオ会議ツール「 Google Hangouts Meet 」はおすすめです。

この記事を書いた人
宮本 和明

グロウニッチ代表。Web制作やマーケティングのディレクションを担当しています。

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